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吉田 健三; 荒木 邦夫
JAERI-M 6784, 26 Pages, 1976/11
ポリ塩化ビニル粉末にブタジエンガスを流通しながら、線を照射する事により、グラフトポリ塩化ビニルが得られる。この樹脂は、市販の耐衝撃ポリ塩化ビニルよりも優れた耐衝撃性を示す。従って、製造コストが低ければ工業化の可能性が生ずる。コスト計算は、まず1968年に建設したパイロットプラントを基準にして行ない、グラフト率8%の製品について185円/Kgを得た。次いでその規模を10倍にした装置を想定し計算した処,115円/Kgとなった。市販の競合品、例えば、ABSをブレンドしたPVCでは製品の最低コストは107円/Kgとなり、放射線法のものより若干安い。製品のグラフト率を5%に止めると同一のプラントでの生産速度は約1.5倍に上昇する。このグラフト物に約5重量部のポリエチレンをブレンドするとほぼ同等の耐衝撃性が得られる。この方法で作った耐衝撃ポリ塩化ビニルのコストは105円/Kgとなり、競合品と十分競争出来るようになった。
貴家 恒男; 清水 雄一; 佐々木 隆; 玉置 寛*; 荒木 邦夫
高分子化学, 30(344), p.761 - 766, 1973/00
ポリエチレン(PE)に電子線前照射法で塩化ビニルと酢酸ビニルの混合モノマーをグラフト重合し、得られた生成物の機械強度および熔融流動性を測定した。グラフト物を枝成分(F〔GC〕)と、反応したPE成分(F〔RPE〕)および未反応PE成分(F〔URP〕)の三成分からなるとして降伏点強度(YS)、アアイゾット衝撃強度(IS)は次の式で表わす事が出来た。 YS=180+22.2・F〔GC〕-0.37・F〔RPE〕+0.17・F〔URP〕 IS=8.0-0.44・F〔GC〕+0.55・F〔RPE〕-0.071・F〔URP〕 すなわち、グラフトPEの機械強度に対し、枝成分の量(グラフト率)のみならず、反応しグラフト化したPE成分の量も大きな影響を与えることを見出した。また、熔融流動性については、グラフト鎖長と対応するグラフト率よりも、グラフト化したことにより生じた長鎖分岐を持つPEの量が大きな影響を持つ事を明らかにした。